★★★※☆
【REVIEW】
過去に戻ってやり直すことが出来る。
そんな装置の発明により国連が過去に介入する。
1936年2月26日―「二・二六事件」が介入ポイントに選ばれる。
修復していくうちにどんどん過去がねじ曲がっていく。
果たして過去の修復は無事にやり遂げられるのか?
みたいなお話。SF。
<上>の前半は、ほんとつまらなかった。
つまらなかった、というか話が全然わからなくて理解できなかった。
私に歴史の知識がないせいもあるだろうが、とにかくわからない。
ストーリーの中に0から入ったんじゃなくて5ぐらいから入った感じ。
でも後半からはだんだんとわかってきて、面白くなってきた。
「二・二六事件」について全く知らない人でも楽しめると思う。
私自身SFは好きだし、このドキドキ感がたまらない。
(でもやっぱりSFは映画が一番いいと思った)
最初のほうを適当に読んでしまったせいか、結末がしっかりと理解できなかった。
凄いことが起きてるんだろうけど、イマイチつかめない。
もう一度読みなおしたいと思う。
よく私たちは
「もし〜〜だったらなぁ」とか「過去に戻れたらこうしたのに!」
と思うことがあると思う。
でもね、この作品を読んで、そう思うことはすごーく怖いことだと思った。
例えば高校受験、もし今のA高校じゃなくB高校に通っていたら・・・
もしかしたら将来の夢が違っていたかもしれない。
卒業後の進路選択が違っていたかもしれない。
当然通う場が違えば、出会う人も違う。
結婚する相手が違っていたかもしれない。
そうすると生まれてくる子供も違う・・・。
恐ろしい。
もし今、過去がやり直せるとしたら。
あの部分をやり直そう。
やり直してしまったら。
やり直したことで、もう自分はこの世にいないかもしれない。
人生は一度っきりで、やり直しがきかない。
人と人との出会いや、色々な辛いこと嬉しいことは「必然」なんだ。
なんか上手く言えないけれど、頑張ろうと思ったのよ。
今私が置かれている状況。
たとえどんなに辛くても、いき抜かなきゃいけない。
やり直しはできないけれど、自分で未来を切り開くことはできるもん。
★★★★☆
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